人間ドックの意義について

人間ドックは私たちの身体に異常が起きていないか定期的に点検するところです。身体の危険信号をいち早く察知して病気を積極的に予防して、病気にならない生活習慣づくりをすることが人間ドックの目的です。ですから病院と違い病気の精密検査や治療を目的としたものではなく「スクリーニング」がメインです。これには①病気に罹っていないかどうか②病気の前段階状態を発見すること③病気にならないための指導を行うことの三点が含まれています。

毎年行われている健康診断は検査項目が少ないのにたいして、人間ドックは検査項目が多いのでより詳しく身体の状態を調べることが可能です。しかし病気の治療を目的としていないため「保険診療」の扱いにはならず「自由診療」になります。多くの検査を一度に行いますので通常の保険点数で換算するとかなり安いです。でも保険負担がない分だけ個人で支払う実費は高くなります。

ひとくちに人間ドックと言っても様々な選択肢があり、受診したその日に説明してもらえるものから個人のやりたい項目に力を入れたオーダーメード的なものまで数多くあります。代表的なのが一日ドックで一日二日ドックはより検査項目が増えます。それ以外では脳ドック、心臓ドック、肺ドック、大腸ドック、レディースドック、骨粗しょう症ドックなどがあります。何が違うかというと基本の日帰りドックにオプション検査をどのように組み合わせるかで名前が変わってくるのです。

例えば日帰りドックにMRIや凝固検査と高次脳機能検査などを加えると脳ドックになります。注意点として名前も内容、価格もそれぞれの人間ドックによって統一されていないので「料金だけ」ではなく検査の内容を確認してから受診するコースを選ぶと失敗しません。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です