がん検診でがんの早期発見

がん検診とは、がんの早期発見を目的とした健康診断で、胃や大腸、肺などのがんが生じやすい場所に加え、女性ならば乳房や子宮の検査も行います。一般的な健康診断が身体に異常な点が無いか検査するのに比べ、特定の疾患の兆候がないか集中的に調べる事で、より早期にがんを発見する確率が高まります。がん検診の流れは、まずスクリーニングを行ってがんの可能性が少しでも疑われる人とそうでない人をふるい分けします。たとえば胃の検診だと発泡剤や造影剤を使って胃を膨らませ、X線検査で様々な角度を調べます。

乳房の検診の場合は、しこりや異常を見つける視診や触診、乳房を2枚の圧迫板で挟むマンモグラフィー検査等を行います。肺は胸部X線検査と、痰の中にがん細胞が混じっていないかを調査する喀痰細胞診が行われます。大腸がんは粘膜の表面に発生し、出血するため、便の中に血液が混じっていないか調べる便潜血反応検査が適切です。この検査により、肉眼では発見できない微量の血液を発見する事が可能です。

スクリーニングの時点で何らかの異常が見つかっても、がんが確定するわけではありません。疑わしい箇所を精密検査でより詳しく調べ、確定診断を行います。腫瘍やしこりでも良性の場合もあります。もしがんと診断されれば、医療機関で適切な治療を受けます。

40歳を超えるとがんが発生する確率が高まるため、1年に1回がん検診を行う事がおすすめで、がんでの死亡率の減少に繋がります。

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